2019年01月22日 13時13分

当たり前精神

酒井優太

児玉光雄 「「ついていきたい」と思われるリーダーになれる本」

/* */ /* CONTENT AREA */ /* */

 この世の中では様々な変化が日々起こっていくが、人々の考え方も変化しているのではないかと思う。「ゆとり世代」などという言葉もあるように、世代によっても特徴が少なからずあるかもしれない。福盛君が「『当たり前』を当たり前と思わないことは多種多様な価値観が存在する現在においては『当たり前』」であると書いていた。この内容から、今回の書評を書く本を思い出した。

 この本では、いわゆるリーダーになる人はどういった特徴があるのかを具体的な例を出しながら紹介している。個人的に、今まで、クラスの学級委員長をしたり、寮生活の中で寮長をすることが多くあったが、「リーダー」というものがどういう存在であるべ家なのかということについてほとんど考えてくることがなかった。そういったこともあり、以前にこの本を読んだ。この本の中で、一番印象に残っているのが次の文章だ。

 「人間というものは、どうしても『この程度のことは当たり前』と判断してしまう傾向があります。しかし、メンバーはリーダーから何気ないがんばりをほめてほしいと思っているものなのです。」

 個人的に、生活している中で「当たり前」と思っていることが実は他人にとっては「当たり前」ではないと気づくことが多くある。例えば、私はお店で食事をした後に、「ごちそうさまでした」と言うことは当たり前であると思っている。しかし、実際に他の人の行動を見ていると必ずしも「ごちそうさまでした」というとは限らない。また、「ありがとう」、「ごめんなさい」という言葉を使うことができない人を見かけることもある。

 人によって物事に対する価値観や考え方は同じとは限らない。自分の価値観にとらわれず、様々な視点に立って物事を考えることが他人を理解することにも繋がる気がする。だからこそ、「当たり前」を「当たり前」と考えずに、物事に取り組んだり考えたりしていくことは非常に重要なのではないかと個人的には思った。

 


この書評のリレー元書評:




2019年01月17日 02時00分

シンクロ男子から学ぶ非常識

ふくもり

矢口史靖「ウォーターボーイズ」

「シンクロ」というスポーツは女性がおこなうスポーツだという「常識」があった。しかしこの本で描かれているのは「男子校でのシンクロ」であ・・・

続きを読む