2019年01月10日 14時55分

VR技術

中野陽太

伊藤裕二 「VRインパクト」

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表象メディア論系2年 中野陽太 

ネットのものなので写真の本ではありません。

⑴ まず初めにGoogleで「SF文学作品 短編 無料 検索」で調べた。すると小説検索が出来るサイトが見つかり、検索ワード「SF 技術」で検索をかけ、面白そうなものを選んだ。

⑵ この短編小説はVR技術が一般的にある生活を描いたものである。2030年にVR新世紀と呼ばれる時代が幕を開け、携帯・スマホに変わり、サングラスの形をした全感覚投影型VRを人々は身につける。VR内での時間加速機能により無限の時間を手にいれた。変わりゆくタイムスケジュール、技術の悪用、人々の対立による末路。果たしてこれは現実なのか。

⑶ 授業でペインの文章を考えた時にもVR技術について書かれていた人がいた。あまり乗り気ではない飲み会に行きたくないから、バーチャル空間で飲み会に参加して会話するというもの。私はとてもいいなと感じたし、似たような短編を見つけたので選んだ。あるサラリーマンの1日が紹介されるところがある。出勤の際にVR技術搭載の通称「レイグラス」をかけ自社サーバーにログイン。時間加速機能により勤務時間の9時間が現実時間の3時間で終了しログアウトし退勤。昼食を摂った後はレイグラスを外し、自分の趣味や適度な運動に時間をあてることが出来る。そして夕食後は再びレイグラスをかけ、バーチャル空間の中で友人と会話を楽しむのだ。この描写は全てのことの関して可能性があると思う。時間と距離を操ることのできるVR技術で好きなアーティストのライブも人混みの中埋もれることなく間近で楽しめる、世界中のテーマパークを巡ることができアトラクションに並ぶ時間は一切なくなる、秘境の地にも簡単に訪れることが可能なため地方では観光収入としてお金を取ればいい。そんな明るい未来を一気に掻き立てられた。今までは自分がどこかの空間に現れるということだけを想像していたが、時間を操るのは面白いと感じた。逆に時間を遅くした場合どのようなことが起こりうるのか。何かその日を迎えたくないことがあって一回現実逃避のために時間を遅らすことにする。だが、いつか現実の時間に戻った時にもっと最悪な状況下に自分が置かれている可能性もある。もしかしたら時間を一生操り続ける人が出てくるかもしれない。考え出すと自分でもよくわからなくなってきてしまう。また、現実派とVR派を推す人々で意見が別れ対立が起こるという描写をあった。レイグラスが有料だった場合、安くはないかもしれない。そうなるとさらに格差が生まれるのだ。このようにVRのデメリットまで書かれている点は非常に興味を持った。

##デザインフィクション演習